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エセ音楽スタジオの管理人が、作曲日記から日常のどうでもいいネタまで多彩に綴る日々の漫遊記。不定期更新。

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百日紅 -MissHOKUSAI- 観てきました。


百日紅 -MissHOKUSAI-というアニメーション映画を観てきました。
原作漫画は未見です。監督の原恵一さんの作品が好きでして、氏の最新作ということで観に行きました。


感想としては映像と音響がよく出来てるアニメーション映画だなぁと思いました。
このアニメ、最近のアニメ作品によくある登場人物のキャラクター性やセリフの面白さ、ストーリーテリングの奇抜さなどで人を魅了させるといったものとは全く違った手法で観る側を楽しませてくれます。
具体的に言えば構図の設計ですとか、登場人物の仕草といった言葉では説明できない画の動きのひとつひとつが非常に丹念に描き込まれており言葉での説明はあまりない。だからこそそれが映像の完成度の高さにつながっているような感じを受けました。
そんな絵で語らせる演出の中でも良かったのは、とある登場人物の行く末をつばきの花で観る側に悟らせるような演出があるんですが、言葉で行く末を説明させるんではなく、こんな手法で観る側に訴えかけてくるのか...と、震えがくるものがありました。
原恵一さんは昔から言葉に頼らないこうしたさり気ない描写をよく作中で使われますが、今作ではアニメーション制作がI.Gということで映像美術の完成度の高さも相まって、それがより一層素晴らしいものになっているような感じを抱きました。
映像はホントによく出来ていて、物の怪たちが出てくるシーンは生々しくて背筋がゾッとしますし、北斎の神奈川沖浪裏が出てくるシーンなどの動きのある映像等々、最初から最後まで作画の出来栄えは日本のアニメの中でも最高クラスの完成度を誇っていると思います。これらを観るだけでも一見の価値がありますね!

あと音響もこだわって作られている印象を持ちました。
サラウンド技術と効果音の使い方が巧みで、先述した映像美に対してでしゃばりすぎず、さりとて空気になりすぎず、絶妙なバランスで調整されており映画の完成度の高さに一役も二役も買っていると思います。
音楽はややメロディーが前面に出てきている気がしますが、私の好みでいえばそのくらいの方が好きなのでこれもGood^^; 映画の時代背景は江戸時代ですがヨナ抜きのオーケストラ音楽が主体であまり日本古来の楽器は出てくることはありません。それどころかオープニング楽曲は思いっきりロックミュージックですし主題歌は椎名林檎ですし、その辺をみても音楽面で純和風っていうのは意識してないのはよくわかりますが、良くも悪くもぶっきらぼうな人物が多いこの作品には純和風よりむしろロックですとかちょっと日本を意識したくらいのBGM楽曲が相応しいと思いますし、音楽をそういう方向性にもっていってる百日紅は全然間違ってないと思ってます。


原恵一監督曰く「胸を張って観せられる1本に仕上がった」というこの百日紅ですが、その言葉に違いない非常に完成度の高い芸術的なアニメーション作品だと思います。面白かったです!


ただこの映画が万人受けするかどうかといえばそれはNOだと思います。
冒頭でこの映画は登場人物のキャラクター性やセリフの面白さ、ストーリーテリングの奇抜さなどで人を魅了させるといったことはしていないと書きましたが、ストーリーテリングの定石ともいうべき起承転結といった展開がこの映画には全くありません。物語は終始、江戸の何気ない日常の描写に徹底しており特別に盛り上がりとか盛り下がるといったような展開がありません。そういった流れがツマラナイと感じる方も多くいると思います。現に劇場で寝てた人も何人かいましたしね^^;
浮世エンターテイメントと映画のキャッチコピーでは謳っていますが、エンターテイメント作品って万人向けということだと私は思ってまので、そのキャッチコピーは百日紅に対しては違うんじゃないかなぁと思うわけです。

美術館に掲げられた1つの芸術作品を90分かけてじっと観ている...観れるような方であればこの百日紅というアニメーション芸術作品はとても楽しめるんじゃないかなと思います。エンタテインメント(万人受け)作品を期待して観に行くと失敗するかも?です。


個人的にはとても面白かったですし、次回の原監督作品も楽しみで仕方がありません(原監督はインタビューでやりたいことほとんどやっちゃったしなんて言ってますけど、そんなセリフは死ぬ間際に1度放つだけにしてください、次回作もお願いします原監督^^;
今年は細田守監督の最新作「バケモノの子」とか実写版進撃とか楽しみな映画が多くて今から公開が待ち遠しくて仕方がないですね~♪

追伸:拍手ありがとうございます^^

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